第二種電気工事士とは
第二種電気工事士とは、電気工事を行う際に必要な資格です。第二種電気工事士の免状所持者は家等の家庭用の電気工作物(一般用電気工作物)の工事を行うことが可能です。
第一種電気工事士又は第二種電気工事士免状の交付を受けている者でなければ、一般用電気工作物に係る電気工事の作業に従事してはならない。
電気工事士法第3条の2
なぜ受けようと思ったか
およそ1年前に電気主任技術者試験(電験)で4科目不合格という結果を受けて、電験の下位資格に相当する電気工事士を受験しました。
ちょうど実家の電気系のところをいじってほしいと言われていたので、ちょうどよかったです。
受験申込
電験受験の時も感じましたが、とにかく受験料の高いこと。もう少し安くできないものかと経産大臣に意見が言えるチャンスがあったら言いたいものです。
第二種電気工事士の受験料は現状9300円程度です。
筆記試験
筆記はとにかく過去問を解きまくることに終始しました。そしたら、なんと当日、過去問がそのまんま出てきていて、びっくりしました。当日電卓を使うほどの計算は出てきませんし、難易度自体は理系の人間からしたら簡単すぎるほどです。もう一度言います。コツは過去問を解きまくることです。
結果は2ミスで合格基準の6割を超えたので合格でした。
実技試験
実技試験では事前に公表される13問の候補問題から、1問が必ず出題されます。問題は配られる材料を使い図面で指定された通りに電気工作物を組み立てるだけです。試験時間は40分しかなく、当日完成していない人もちらほらいたことを覚えています。
事前に公表されていた13問の中でも簡単な部類に入る問題が出題されたので、20分くらいで組みあがって、見直しや欠陥になっていないかなどを何回も確認しました。
筆記の時と違い自己採点ができないので合格しているか不安でしたが、合格でした。
資格取得にかかる経費
計約45100円
内訳
受験料 9300円(オンラインの場合)
本代 4000円(すい~とシリーズの場合)
工具代 10000円(HOZAN)
キット代 15000円
手数料 5200円(東京都の場合かつ免状が欲しい場合)
写真代 1600円(写真2回撮影)
とにかく、お金のかかる資格です。もちろん、仕事などで工具をお持ちの方や、キットに相当するものが家にある方は2万円くらいあれば資格取得できるかもしれません。
資格取得メリット
家で業者を呼ばなくてもコンセント等をいじれる
これは意外と大きな特権です。家でコンセントを増やしたい場合、業者を呼ぶか、電気工事士の友達に来てやってもらうしかありません。それが自分でできるようになります。
免状がもらえる
県知事発行の顔写真付きの免状を手に入れることが可能です。住所は自分で記載するタイプなので、おおよそパスポートと同等の身分証明能力があります。また、県によってはケースに入っている免状もあります。
単位がもらえる
高専によりますが、一部の高専では1~2単位が認定されます。
認定電気工事従事者講習を受けれる
この講習を受講すれば、事業用電気工作物の低圧部分の電気工事を行うことが可能です。
ただ、講習代もこれまた高い、、、。
消防設備士試験に有利
電気工事士免状を所持していると、消防設備士試験の電気に関する問題が免除されます。(正解扱いではなく、問題を減らされるだけです。)電気に関する問題を解けないので、場合によって不利になる場合もありますが、一応免除を受けられます。
電気に関する基礎的な知識を手に入れられる
当たり前ですが、試験勉強の一環で電気に関する知識を手に入れることが可能です。
また、コンセントを見て「あ。これ20Aだ。」なんて思うこともしばしば(不審者ではありません。)
(番外)人生初めての独占業務付きの国家資格を手に入れられた
独占業務とはこの免状を持っていないとこの作業をできないと法律で定める資格のことです。
代表例として弁護士とか、自動車運転免許とかがあります。
弁護士とかに比べるとレベルは低いですが、人生初めての独占業務付きの国家資格を手に入れられました。
最後に
電気工事士資格は、比較的難易度の低い国家資格です。ですが、家のコンセントをいじれたり、ちょっとした工事をしたりと、生活における工作の幅はとても広がる資格です。
資格取得にかかる経費は多少高いものの、工具は一生使うこともできますし、キットの余りは家の配線にすることも可能です。理系の人に限らず文系の人も人生の幅を広げるという意味で受験してはいかがでしょうか?
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