春休みが長くなって、少し気になったことを調べてみました。(そんなことせずに勉強しろ)
調査内容
義務教育である、中学校卒業者に対する高専生の比率を調べてみました。
データは平成30年度卒業生、平成31年度入学生のデータを利用します。
全国中学校卒業者数のデータ[1]
文部科学省の学校基本調査によると、平成30年度の中学校卒業者数は、1,133,016人です。
(内、各種教育機関に進学した人が1,123,093人(99.1%)、就職をした人が2510人(0.2%)で、その他の人が7413人(0.7%)です。)
全国高専入学者数のデータ[2]
文部科学省の高等専門学校学科別入学者数のデータによると、全国の高専(公立・私立高専を含む)の入学者数の合計は、10,584人です。
データからの計算
以上の2つのデータから計算をすると、
高専生は、中学校卒業者数の0.934%(≒1%)に相当することが分かります。
全国の中学生の100人に1人が高専にやってくる計算です。
もうちょっと調べてみた
同じ文科省の学校基本調査から、全国の国立高専の専攻科を含む学生数は51,545人です。
データの年度は替わりますが、令和元年度の国立高専機構への運営費交付金は約626億円です。
交付金のすべてが教育に充てられるわけではないですが、単純計算で国立高専生一人当たりに120万円。5年間でおよそ600万円の税金が当てられている計算になります。(就学支援金等々を入れるともっと多いですね。)
参考までに、国立と私立の高専の学費の差は約70万円だそうです [3]。 設備の差等もあるので一概に比較はできませんが、やはり税金が投入されているということは学生とその親の負担を大きく軽減させるものであると痛感します。
まとめ
最終的に、全中学校卒業生の1%の人が高専生になるということが分かりました。
高専生1人に600万円の血税をかけて1人の技術者を育成する施設が高専です。
その期待に背かないよう、勉強を頑張りましょう(ブーメラン)
PS
上のデータを調べてみてて、文科省のHPをあさってたわけなんですが、中学校は全国に約1万校あるらしいです。
高専の入学者数も約1万人なので、全中学校から平均1人高専に進学している計算になります。
前述の通り、全国の高専生は中学卒業者数の1%なので、そこから導き出されたのが、各中学校の1学年の生徒数は平均すると100人くらいなのかななんて、思ったりしていました。
データって見てみると面白いものなんですね。
[1] 引用:文部科学省 平成30年度学校基本調査 中学校卒業後の状況調査
※各種教育機関とは、高等学校等、専修学校、公共職業能力開発施設等を指します。就職をした人とは、就職者等を指します。その他とは、左記以外のもの及び不詳・死亡のものを指します。
[2] 引用:文部科学省 令和元年度学校基本調査 学科別入学状況(その内平成30年度のデータに関して引用)
※入学者数は、平成30年度中学校卒業者の入学者数を指します。
[3] 引用:高専の学費はいくら?私立と公立の授業料と比較しながら徹底比較!
※上記例はサレジオ高専と国立高専(文科省令により一律額)の学費等の学校に納入するお金の差額を示したものを引用しました。
※いずれも2020年4月15日若しくは16日にアクセスしたデータを引用
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