【再試は1回まで!?】沼津高専の再試・仮進級に関する制度変更について

スポンサーリンク

変更の概要

2022年度の沼津高専の学生生活の手引には以下の内容が追加されており、今まで不明確であった「再試験」について明確に定義がされるようになりました。

5.定期試験後の追加指導
1 試験期間終了後、指定された概ね10日間の期間に再度、試験を行うことができる。
2 この期間に実施する試験を「再試験」とする。
3 この期間以外は、原則として評価にかかる試験をしない。

令和4年度学生生活の手引(P.29),沼津工業高等専門学校,https://www.numazu-ct.ac.jp/wp-content/uploads/2022/05/R04handbook.pdf,アクセス日2022年6月12日

今までの再試験との変更点は主に2つです。

(1)再試験はいつ実施しても良かった→学校が指定した期間(概ね10日間)のみ実施できる
(2)再試験は何回でも実施してよかった→1回の試験に対し1回のみ

そのため、複数の試験で良い点数を得ることができなかった場合、再試験の期間中に多くの再試験が集中してしまうこととなり、とても大変なこととなります。

また、学生向けの通知により、今年度からいわゆる仮進級(進級に必要な単位数に達していないものの一部の学生に特別に進級を認める制度)の制度が実施されないこととされており、より本試験の重要性が強くなりました。

なお、病気・忌引などの特別な理由により試験を受験できなかった場合に受験することができる、追試験の制度については変更がありません。

大学との違い

高専では多くの科目が必修科目とされています。一部の必修科目の単位を取得できずに進級をした場合、次年度、もう一度授業を受け直す必要はなく、「再評価」という制度を利用して、単位を取得することとなります。

(再評価の方法は、再度試験を実施する場合や、レポート課題が課される場合など、指導教員によって異なります。)

そのため、一般的な大学では、取得できなかった科目は、次年度、もう一度授業を受けて単位を取る必要がありますが、高専では留年をしない限りそのようなことは起こりません。

そういった関係上、今年度の再試験・仮進級に関する制度変更は、再評価による単位認定から、留年し再度授業を受講することによる単位認定への移行が行われているように見て取れます。

なお、制度変更が行われる前から選択科目に関しては、再試験・再評価が実施されていません。

まとめ

今年度から、教務に関する制度が変更され、主に3点の変更が行われました。

(1)期間の指定→学校が指定する期間のみに再試験を実施できる

(2)回数の指定→1回の試験に対して1回のみ再試験を実施できる

(3)仮進級の制度→今年度から実施しない

今まで明確な制度化が行われず、指導教員の裁量で実施されていた再評価について、一定の制約が課される形となりました。

沼津高専の再試験が、大学と同じように有料となる日も近いのかもしれません。

このブログが良いと思ってくださったら、ご支援をお願いします!

※OFUSEは登録不要で、50円から簡単にクリエイターを支援できるサービスです。

OFUSEで支援する

沼津高専高専
スポンサーリンク
asyano.jp

コメント

タイトルとURLをコピーしました