高専生が銀行口座を持つべき理由
多くの高専生が親元を離れる
高専の寮に入寮した場合、長い期間親元を離れることとなり、また、高学年になってから学校の近くで一人暮らしをする場合も同様に親元を離れることになります。
その際にお小遣いや、生活費や、教科書代などは、親からもらうことになると思いますが、お金をもらうたびに家に帰省していたらめんどくさすぎますし、交通費もばかにならないでしょう。
そのため、親からのお金のやり取りは、銀行口座を通じて行えることが望ましいと思います。
近いうちに銀行口座が必要になる
高専4年次になればクレジットカードを作ることができます。クレジットカードを作る際には銀行口座を求められることが多いです。
また、アルバイトをする場合にも銀行口座が必要な場合があります。
以上2つの理由から高専生には、自分専用の銀行口座が必要だと考えられます。
銀行口座を選ぶ基準
銀行口座を選ぶ際には、以下に示す3つの基準を目安にすると良いと思います。
- 自分の生活圏内のATM数の多さ
- ATM手数料・振込手数料の低さ
- 振替可能か否か(クレジットカード)
一つずつ解説していきます。
ATMの多さ
基本的には、その銀行がセブン・ローソン・ファミマのコンビニATMで取り扱えるかどうかを調べればよいと思います。
「○○銀行 セブン銀行ATM」といった感じで検索すればすぐに出てきます。
寮生の場合、寮の近くのコンビニや銀行のATMで引出・入金ができることを確かめて銀行を選ぶと良いと思います。
手数料の低さ
学校や寮の近くのATM利用時の手数料の低さと、同一銀行内の振込手数料の低さについても十分に検討する必要があります。
具体的には、指定のATM利用月4回まで無料&同一銀行内振込手数料無料程度の手数料の銀行が望ましいです。
振替可能か
自分が将来持ちたいと思っているクレジットカードの口座振替が可能な銀行かどうかについても調べておくとよいと思います。
具体的には、
三井住友カード インターネットで口座振替設定が可能な金融機関一覧
この一覧にある銀行は大丈夫という認識で良いと思います。(リストの中にない場合でも書面で申請すれば口座振替できる場合があります。)
おすすめの銀行2選
1位 ゆうちょ銀行
皆さんが知っている、郵便局と同じ日本郵政グループに属している銀行が「ゆうちょ銀行」です。
私が、ゆうちょ銀行をお勧めする理由は、「法律」にあります。
銀行口座で法律...?と思った方も多いと思いますが、最後まで理由を聞いてください。
日本郵便株式会社法施行規則では、
第四条 郵便局の設置については、会社は、いずれの市町村においても、一以上の郵便局を設置しなければならないものとする。
日本郵便株式会社法施行規則(一部改編)
と定められており、郵便局は一つの市町村に一つ以上設置しなければならないとされています。
そして、多くの郵便局には、ゆうちょ銀行ATMが設置されているため、ゆうちょ銀行のATMは、全国に行き渡るように設置されており、利便性がものすごく高いです。
また、ゆうちょ銀行はバイト代の支払い口座に指定されていることも多く、様々な面で利便性が高いです。
つまり、どの銀行を開設するか迷ったらゆうちょ銀行を開設すればよいということです。
ゆうちょ銀行のデメリットとして、セブン銀行ATMやローソン銀行ATMでお金を入金・出金すると、手数料が高く付くことが挙げられます。寮や自宅の近くに、セブンはあるけど、郵便局まで行くのは遠すぎる...という人には、ゆうちょ銀行はお勧めできません。
2位 ソニー銀行
いわゆるネット銀行の中でお勧めなのがソニー銀行です。
ソニー銀行は、銀行のキャッシュカードに自動的に、VISAのデビットカードが付いてくるため、利便性が高く、また海外の利用に適している等の特徴があります。
手数料の面では、コンビニ系の銀行では入金手数料無料、出金手数料月4回まで無料なため、基本的な使い方をしていれば手数料無料の枠内で使うことができます。
郵便局は遠いけど、セブンなら寮や家の近くにあるという人には、ソニー銀行がおすすめです。
ただし、ネット銀行は似たり寄ったりなサービスなことが多いため、ソニー銀行のみならず、ほかのネット銀行とも比較して、自分に合った銀行口座を作ると良いと思います。
まとめ
高専生が銀行口座を持つべき理由と、おすすめの銀行について紹介していきました。
高専入学時に、学費納入用の銀行口座を学生名義で開設することが多いと思いますが、それとは別に銀行口座を持っているといろいろと便利です。
高専生には、ゆうちょ銀行やソニー銀行の口座開設を検討もらえると嬉しいです。
ちょっとした豆知識ですが、上の方で紹介した法律によって、「各市町村に必ず1つ以上の郵便局を設置しなければならない」と規定されています。つまり郵便局にとっては、市町村が統合してくれた方が、郵便局の数を減らして、固定的な経費を削減することができます。一方、今までは徒歩10分のところに郵便局があったけど、市町村が統合されて郵便局が廃止されたから最寄りの郵便局に行くには徒歩40分のところになってしまった。なんてことも普通にあるわけです。メールなどの普及によって郵便物配達量は年々減少傾向にありますが、スマホやPCを上手に扱えない人にとっては郵便局は頼みの綱であることも多いですし、そもそもセキュリティー的にメールでは取り扱えないものもあります。
郵政民営化によって、郵便局は民間企業となりました。つまりあくまでも営利を目的とした企業なのです。しかし、いくらIT化が進んだとしても郵便局はなくてはならない存在であることに違いはありません。
"今は"各市町村に1つ以上ある郵便局を維持することができていますが、"〇年後"各市町村に1つ以上ある郵便局を維持することができているのか、果たして、民間企業に国の補助なくそれをさせられるのか。様々な検討をする必要があると考えます。
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