【高専生】が在学中に取るべきおすすめ資格

現役高専生が、高専在学中に取るべき資格を紹介します。

資格を取るメリット・デメリット

外部単位になる

外部単位とは、主に国家資格を取得した際に、その資格の難易度に応じて学校が単位を発行してくれる制度です。

この制度を利用すると、4・5年生で、選択科目を少なく受講しても卒業が可能な状況になり、卒研などに充てる時間を増やせます。

あらかじめ各高専がどの資格に何単位与えるかを公開しているので調べてみるといいかもしれません。

就職・転職時に有利

はじめに、断言しておきます。この人この資格持っているから内定なんてことはありません。

もちろん、選考上「多少」有利になる場合が多いですが、資格を持っているからめちゃくちゃ就職に有利になることはありません。

しかし、転職時には資格を持っていると有利に働く場合があります。特に「業務独占資格」を持っている人は重宝されやすいです。

進学にそこまでのメリットはない

もし進学を考えている場合、資格勉強ではなく編入学の勉強をした方が良いです。

大学が入試の選考に用いる主なデータは「高専から送られる成績証明書」と「面接・筆記試験の結果」なので、資格を持っていてもあまりメリットはありません。

(ただし例外として、TOEICのスコアを入試の英語の点数に相当させている大学もあります)

在学中に取るメリット

確かに高専生は、レポートやら、テスト勉強やらで忙しいのは事実です。

しかし、就職したら今以上に忙しくなります。

そしてそんなことお構いなしに会社は資格を取るようにいってきます。

つまり、在学中に多少なりとも資格を取っておくと将来が楽になります。

おすすめな資格

全学科共通(資格の基礎の「き」)

危険物取扱者乙種四類 おすすめ度 ★★★★★

技術者ならこの資格を持っていても損はありません。難易度も(一夜漬けが得意な高専生なら)簡単です。

しかし、この資格を持っていることで、高専生が就職するほとんどの企業で使われている「ガソリン」「軽油」「灯油」などの取り扱いができるようになります。

もし、何か資格は取りたいけど何を取ればいいのかわからない人はこの資格を取りましょう。

普通自動車免許 おすすめ度 ★★★★★

就職してから、ほとんどの企業で求められる資格がこの資格です。

しかし、就職してから取っていたらめちゃくちゃ大変です。

在学中の時間に余裕があるときに取得しておきましょう。

ITパスポート おすすめ度 ★★★★☆

情報系の学科の人は取る必要がありません。基本情報を取りましょう。

しかし、電気系、機械系や化学系の人は、この資格を取得することによって最低限の情報に対する知識を手に入れられます。

もし、何か資格は取りたいけど何を取ればいいのかわからない人はこの資格を取りましょう。

第二種電気工事士 おすすめ度 ★★★★☆

化学系の人はあまりメリットはないかもしれませんが、この資格を取ることで、家などの電気配線をいじれたりする資格です。

電気系の学科の人は素直に電験を取るべきですが、機械系・情報系の学科の人は取っておくとよいかもしれません。

少し難しめの資格を取りたい人向けです。

3級知的財産管理技能検定 おすすめ度 ★★★☆☆

現在、文部科学省や高専は知的財産に関する教育を充実させようと予算を組んで頑張っています。

そんな中一部の高専ではこの資格を外部単位化させています。

この資格は知的財産にかかる広い知識を勉強できるのですべての学科の学生におすすめしたい資格です。

英検・TOEIC おすすめ度 ★★★★☆

工業系にかかわらず、すべての学生が英語系の資格は取得をするべきなので少し後ろの方に掲載しています。

一部大学ではTOEICのスコアがそのまま入試の英語の点数になるなどの措置が取られています。そういった面からこの資格を取得することはおすすめです。

工業英検 おすすめ度 ★★★☆☆

工業英検はあまり知らないので、言及は避けますが、多くの高専で外部単位化がされているので、取得してみるとよいかもしれません。

(+α)宅建士

「は?」と思った方。あなたは資格のことを知っているので、ここを読み飛ばしてもかまいません。「へ~」と思った方、少しは資格のことを知りましょう。

ご存じの方もいるとは思いますが、この資格は完全に文系の資格ですし、高専生が嫌いな法律の勉強をする必要があります。

ならなぜ、宅建士をお勧めするのかといいますと、人生の選択肢を増やす意味で、宅建士を取るメリットがあるからです。

宅建士試験では「民法」の基礎を勉強できます。民法の知識があると人として生きている中で何かがあった際に冷静に対応する能力を手に入れられます。

また、高専から就職した後に、仕事にチェンジしたいときに、この資格を持っていると転職の際に(一部業界に限られますが)相当有利に働くと思います。

そういった面から、本当に余裕がある人向けですが、宅建士をお勧めします。


この後は、化学系・電気系・情報系・機械系にそれぞれおすすめな資格を書いていきます。自分の学科にあった欄をご覧ください。

化学系学科

危険物取扱者甲種 おすすめ度 ★★★★★

化学系の学科にいる方なら、甲種の受験資格もあると思いますし、試験自体、消防法に関する問題をのぞけば学校で習った内容が出題されると思います。

化学系の企業に就職すれば必ず役に立つ資格だともいます。

取っておいて損はないと思います。

毒物劇物取扱者 おすすめ度 ★★★☆☆

この資格についてあまり知らないので、言及は避けますが、調べる限り、化学系の企業に就職すれば必ず役に立つ資格だと思います。

取得して損はないと思います。

(+α)登録販売者

この資格を取るメリットは、将来、転職をしやすくなることと、在学中のバイトの時給が上がるという2点です。

主に、生物に関する試験内容なので、勉強しておいて損はないと思います。

電気系学科

電験三種 おすすめ度 ★★★★★

電気系の学科の人にはこれがおすすめです。この資格だけは就職・転職にめちゃくちゃ有利です。

電気系の学科の学生は卒業+実務経験で電験の資格が付与される場合もありますが、実務経験の条件が「500V以上の電気工作物の工事や維持・運用」なので、下手な就職先に就職すると、資格が付与されない点に注意が必要です。

電気系の学科の人は4年生以上なら、比較的容易に電験3種に合格できるので、電験3種を在学中に取得してみるのもおすすめです。

陸上無線技士・陸上特殊無線技士 おすすめ度 ★★★★☆

日本国内で無線はありとあらゆる場面で使われていますが、それらの無線設備の技術的な操作はこの資格を持っていないとできません。

通信会社や電話会社などの無線をバリバリ使っている企業に就職を考えているなら、この資格の取得がおすすめです。

情報系学科

基本・応用情報技術者 おすすめ度 ★★★★★

情報系の学科の学生はまず基本情報を取得することをお勧めします。

この資格は決してプログラミング能力を証明する資格ではなく、情報分野における技術者が最低限知っているべきことを知っているかが問われる資格です。

この資格を持っていることで、就職で有利になることは少ないと思いますが、最低限の情報に対する知識があることをアピールできる資格になります。

また、余裕があれば応用情報やその上位資格を取得すると、面接で一目置かれる存在になると思います。

G検定(日本ディープラーニング協会) おすすめ度 ★★★★★

民間資格でありながら、ものすごいお勧めしたい資格がこのG検定です。

ディープラーニングに対する基礎的な知識が問われるこの試験ですが、いろいろな企業が徐々に人工知能や深層学習を取り入れている今では、面接時に評価がされる資格となっています。

人工知能について勉強していたり、興味がある人はこの資格の取得をお勧めします。

機械系学科

CAD利用技術者
ディジタル技能検定
機械設計技術者試験

機械系の資格はあまり知らないので、多くの高専で外部単位化されている資格を紹介するに留めます。

この資格を取ると良いよとかありましたらコメント欄で教えていただけると幸いです。

最後に

理系の資格の中でオーソドックスな資格をまとめました。上記以外の資格は、企業によって必要な資格が異なるので、入社後の会社の指示に従ってください。

資格欄が空白なのをどうにかしたいって人は「危険物取扱者乙種第4類」か「普通自動車免許」を取ると良いと思います。

あと、これは高専生の中でも知っている人はわずかだと思いますが、高専の卒業後には「税理士試験の受験資格」が付与(1)されます。

税理士試験は国家試験の中でも珍しい、科目合格制度(無制限)を採用しています。どういうことかというと、税理士試験では5科目の試験に合格する必要がありますが、特定の科目に1回合格するとその合格は無期限で引き継がれます。

つまり、時間と受験料さえかければ、働きながらでも税理士試験に合格することが可能という意味です。

税理士登録をするには2年の実務経験が必要なので、試験に合格後すぐに税理士になれるわけではありませんが、終身雇用が崩壊している現代において、何らかのスキルを手に入れたければ、税理士試験がおすすめです。

資格に対して一定の知識があるつもりですが、「この資格はねえだろぉ」等ご意見がございましたらコメントの方でお知らせください。



(1)詳しい条件は国税庁HPをご覧ください。